当社製作の『鴨谷山山論裁許絵図』が京都新聞に掲載されました
8月22日発行の京都新聞に当社が手がけました『鴨谷山山論裁許絵図』の記事が掲載されました。
鴫谷山絵図を縮小複製 -折れ目、傷跡も実物そのまま-
向日市・上植野町自治連合会所蔵で、このほど修復された江戸前期の絵図「鴨谷山山論裁許絵図(しぎたにやまさんろんさいきょえず)」を、実物の半分大に縮小した複製(額入り写真)が完成し、上植野公民館の玄関に飾られた。
絵図は寛文9(1669)年の作。同町を含む乙訓の旧4カ村と現京都市西京区の1村が、西山山中の柴草刈り取りの権利をめぐって争い、京都所司代らが下した裁許の内容と表裏で1枚の和紙(縦1メートル38センチ、横3メートル16センチ) に描かれている。
同町自治連合会所蔵の絵図はその副本で、原本は所在不明。乙訓の景観が描かれた現存最古の大型絵図として市が文化財に指定しているが、傷みが激しいため、本格修理がこのほど行われた。
複製は、修復作業と合わせて絵図の写真がデジタルデータとして保存されることになったのに伴い、自治連合会が「地元の宝を住民がいつも目にすることができるように」と、市文化資料館を通じて専門業者に製作を依頼していた。費用約20万円は連合会が全額負担した。
実物の半分大の絵図と、4分の1のサイズで文化資料館の学芸員の解説文も添えられた裁許状の計2枚ある。デジタルスキャニングで絵が細密に再現され、折れ目や傷跡も実物そのままに復元された。「修復記念」と書かれた額に入れて、玄関横の壁に飾られた。
地元の農家組合長の藤田喜治さん(65)は「複製を見てより多くの住民に絵図の存在を知ってもらえれば」といい、自治連合会長の鎌田豊一さん(66) も「地元の歴史を伝えるものとして、大切に残していきたい」と話す。
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