『内村鑑三　闘いの軌跡』

　今回は、新教出版社様の新刊『内村鑑三　闘いの軌跡』を紹介いたします。
　この本は、著者が近代日本最大の思想家であり、多くの知識人に影響を与えた内村鑑三の生涯を綿密に調べ上げて、書き上げた労作です。
『内村鑑三　闘いの軌跡』は、重厚なブックケースに入っています。今回採用されたブックケースは貼りケース型で、厚手の台紙に化粧用の印刷紙を貼り込んで造ったものです。残念ながら今ではあまり見かけなくなってしまいました。かつて、文学全集などの豪華本は、たいていこの貼りケースに入った仕様で作られていました。しかし、貼りケースは作成に時間と手間がかかるため、最近ではほとんど採用されないようです。そのため、貼りケースを扱う印刷会社も減ってきています。また、貼りケースの寸法は、中に入れる本とのサイズの調整が難しく、ケースの寸法がゆるいと中の本が飛び出しやすくなり、反対にきつすぎても本がなかなか取り出せなくなります。やはり、多くの経験と技術を持った職人がいなければ、ちょうどよい貼りケースが作れないことも、減少している要因の一つでしょう。

　弊社では、これまで培ってきた経験と技術で、皆様の理想の「書籍」を作成するお手伝いをいたします。造本にこだわった「書籍」作りをお考えなら、ぜひ河北印刷までご相談ください。

■お客様情報
株式会社 新教出版社
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